発達障害とは?

発達障害とは?

 

昨今、TVや雑誌等のメディアで発達障害という言葉をたくさん耳にするようになりました。
その中でも正しい情報を発信している物は少なく、そのほとんどが古い情報等で溢れています。
当学院では、生徒はもちろん保護者にも発達障害の正しい知識を学んでいただいております。
以下は、当学院で行う最初の発達障害講義の内容から抜粋いたしました。

 

 

 

◆発達障害と知的障害は別物

 

「自閉症」という概念を最初に提唱したレオ・カナーが扱った事例には「知的障害を伴った自閉症児」が多く含まれていた歴史的背景も影響し、この両障害は混同されがちですが、発達障害と知的障害は全く別の概念です。
それは障害者手帳が「知的障害者手帳」と「精神障害者保健福祉手帳」に分かれていることからも明白です。
これは発達障害を正しく理解するための大前提です。

 

 

 

◆DSM-5とICD-10

 

昨今、たくさんの発達障害に関する自助会やセミナーが行われていますが、上記の違いを説明するどころか、理解してない場合が非常に多いのが現状です。


ほぼ全世界の医師が診断に用いる基準は、アメリカ精神医学会が定めるDSMと、世界保健機関が定めるICDという2大診断基準があります。

DSM-5 (2013年改定)      ICD-10(1990年改定)

この両者は全く同じものではなく、疾病分類やその名称には違いがあります。

例えば

ICD-10では

「(高機能)自閉症」

「アスペルガー症候群」

「広汎性発達障害」

DSM-5では上記の3つは

「自閉症スペクトラム障害」としてまとめられています。

 

ICD-10は約30年間改訂がないことが影響し、世界的な主流はDSM-5にも関わらず、いまだ日本の医師が診断書を記載する際にはICD-10の表記に習うよう厚生労働省により定められているため、「(高機能)自閉症」「アスペルガー症候群」「広汎性発達障害」などの言葉が未だに使われているのが現状です。

2018年6月に世界保健機関が改訂版であるICD-11が公表され、2019年5月に世界保健総会へ提出される予定です。
それを受けて、厚生労働省も「今後、我が国への適応に向けた検討をしてまいります」とのことで、DSMの知見も取り入れながら改訂が進められていくと思われます。

 

※当学院ではDSM-5に基づき生徒指導や保護者への案内を行っております。

 

 

 

◆発達障害の種類※いくつかの障害がありますが、代表的なものは以下の通りです。

 

自閉症スペクトラム障害(ASD)


注意欠如多動性障害(ADHD)


限局性学習障害(SLD)

 

2013年にアメリカ精神医学会が定めている診断基準マニュアル(DSM)が改訂され、それまでの「(高機能)自閉症」「アスペルガー症候群」「広汎性発達障害」という言葉は消えてなくなり、
「注意欠陥多動性障害」「学習障害」という名称も修正されました。

 

 

 

 

◆世の中の人々全員が発達障害!!

 

発達障害は「普通ではない異質なもの」として誤解され、「普通の人」と「発達障害の人」と明確に分けれるものだと間違った認識をされてしまいがちですが、本来誰にでも発達障害特性はあり、それが「濃い」のか「薄い」のかの違いのみです。
例えば、自閉症スペクトラム障害の「社会的相互作用の特性」は俗に空気が読めないと表現されますが、皆さんはいつ何時でも空気を読みながら他者とコミュニケーションがとれているのでしょうか?

 

世の中の人々全てに発達障害特性があることを決して忘れてはいけません。